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Wix は自分らしさを受け入れてくれる職場:航空業界から IT 業界へ転身した、今村桃子のユニークなキャリアとは

Wix の日本市場における B2B マーケティングをリードする今村桃子さん。戦略立案からプロモーション施策の実行まで、幅広い責任範囲で活躍されています。しかしながら意外にも、彼女のキャリアのスタートは航空業界。「一言で語れない履歴書になってしまいました」と謙遜する今村さんですが、そのキャリア選択には一貫した軸があり、Wix に入社を決めたきっかけを「ある価値観」だと語ってくれました。どのような想いを胸に Wix でのキャリアを歩んでいるのか、その素顔に迫ります。

Wix 社員インタビュー

2025年1月29日

今村さんが窓際で微笑むポートレート

キャリア初期に学んだのは
「顧客志向」のマインドセット

— 元客室乗務員、非常にユニークなキャリアとお伺いしました。

 

学生の頃から、異文化や海外への強い興味を持っていました。「世界と広く繋がる仕事がしたい」という想いを実現すべく、新卒では全日本空輸(ANA)グループに入社。その後に外資系エアラインのエティハド航空で客室乗務員として勤務しました。120ヶ国以上の同僚に囲まれ、フライトのたびに初対面のクルーでチームが編成される環境。まさに多様性のるつぼでした。その中で、自分とは異なる価値観を持つ相手を尊重し、理解を深め合うことの大切さを覚えました。


 

— 現職の職務内容からは想像できないお仕事内容ですね。

 

航空業界は華やかなイメージを持たれがちですが、実際には予期せぬトラブルが日常茶飯事です。そのような状況下で解決策を模索し、お客様にご納得いただけるまで真摯に対応していく。この繰り返しの日々でした。また、ファーストクラスを担当した際には、お客様が何を求め、どのような価値を提供すれば喜んでいただけるのか、徹底的に考えさせられました。顧客のニーズを深堀りするという意味では、これは現在のマーケティング業務にも活かされている部分があります。


 

— その後にワイン商社に転職されます。これが、マーケティングを志すきっかけになったとお聞きしました。

 

客室乗務員としての経験は素晴らしいものでしたが、その業務はビジネスという大きな枠組みにおける、ほんの一部分に過ぎないことも感じていました。より広く世界を見渡したい、そのためには接客以外のスキルも磨きたい、そうした想いから、思い切ってキャリアの舵を切りました。


ワイン商社時代には、これまで接客業に身を置いていた時には見えなかった、売上や数字にこだわることを学びました。営業組織と密接に連携しながらサポート業務にはげむ中で、私が魅了されたのが、データ分析と戦略立案です。顧客インサイトを発見し、ブランドを育むための施策を検討し、実行していく。この一連の流れにやりがいを感じ、ここからマーケティングという仕事に深く携わっていくこととなります。

IT 業界は新たな挑戦と
学びの日々だった

— さらにワイン商社から  IT 業界へと、大きなキャリアチェンジをされました。戸惑いを感じたこともあったとは思いますが。

 

今となっては笑い話ですが、本当に初歩的なことで苦労したことを思い出します。IT 業界では、Web 会議やチャットアプリなど、オンラインでのコミュニケーションが当たり前ですよね。ただそれまでパソコンを日常的に使う習慣すらなかった私にとっては、それ自体がカルチャーショック。使い方から覚えていかなければなりません。


しかし、これまで培ってきたコミュニケーション能力や柔軟性、そして多文化・多言語への対応力は、この業界でも必ず活きると信じていました。マーケティングの基本は、顧客ニーズを深く理解し、それに寄り添ったメッセージを届けることです。これは、今まで私が大切にしてきた「お客様が何を求めているかを理解し、価値を提供する」という接客の姿勢と、根本的には同じだと感じました。


 

— 航空業界で磨かれた、コミュニケーション能力や、顧客志向の姿勢が活かされたのですね。

 

例えば私は、プロモーション施策を実行して終わりにするのではなく、そこから得られた反応などもあわせた上で、本質を理解することを努めています。営業メンバーに対して、「提案資料の反応はどうでした?」「お客様からよく聞かれる質問は何ですか?」など、積極的にヒアリングをしたり、お客様を直接訪問して「生の声」に耳を傾けたり、あるいは彼らと同じ立場に立つために、例えば Wix の新製品や新機能を自ら試して、デモサイトを作ってみたりするともあります。様々な視点から顧客理解を深めていくことは、キャリアで一貫して意識しているテーマでもあります。

今村さんが同僚と笑顔で会話している写真
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Wix に応募したのは
「ある価値観」への共感から

— 今村さんが Wix に応募した当時のことを教えて下さい。

 

私が職場を決める上で重視することのひとつに「社風」があります。Wix の採用サイトを眺めていたときに、会社のコアバリューである The Wix Ways が紹介されていました。そこには、「楽しむ (Fun)」「失敗を許容する (We allow failures)」「"嫌なやつ" にならない (No assholes)」といった言葉が並んでいました。これらは私がキャリアを通じて大切にしてきたことと重なる部分がありました。何よりも、「社員の多様性を尊重し、チャレンジすることを重視している会社だな」とわかりましたし、このカルチャーは自分にフィットしそうだなと直感的に感じました。


また、Wix は Web サイトの制作ツールを提供している会社です。これは、職種や業界の垣根を超え、あらゆるビジネスがお客様になり得ることを意味します。以前の仕事も IT 業界でしたが、翻訳ツールを展開する事業であり、主に翻訳者やローカライズ担当者を顧客としてきました。Wix の顧客は、それよりも遥かに幅広い産業・分野に広がっています。そして何より、Web サイトは世界中の誰もがアクセスできる、広く開かれた空間です。これは後から気づいたことですが、これは私のキャリアの原点である「より広く世界と繋がる」というテーマとも重なっている部分があり、振り返るとこれも魅力を感じられた理由の一つだったのかもしれません。


 

— 実際に面接を受けてみて、どのような感想を持ちましたか。

 

実は同時期に、複数の企業でも選考が進んでいたのですが、私のありのままの姿を評価してくれたと感じられたのが Wix でした。私のこれまでのキャリアは独特なので、自分の思いが理解してもらえるか、不安を感じる会社もありました。しかし Wix の面接では、そのやり取りを通して、私の経験を前向きに理解しようとしてくれる姿勢が伝わってきました。例えば、「今までに経験した失敗をひとつ教えていただけますか?」という質問がありました。失敗から何を学んだかを率直に話したところ、それに深く共感してくれました。「この会社なら自分らしく、飾らずにいられる」と思えたのも、Wix への入社を決めた理由の一つです。

 

— 「社員が失敗することを奨励」するのは、ユニークな社風ですね。

 

そうなんです。実際に私は、入社して間もない頃、大きな失敗を経験しています。ある記事広告の企画を進めていた矢先、当初に見込んでいたような質の高いコンテンツ制作が難しいことが判明したのです。発注の意思はすでに先方に伝えていたため、中止すればキャンセル料が発生してしまいます。かといって、このまま無理に進めても成功する可能性は低い。自分の見通しが甘かったことを痛感し、正直「怒られるかもしれない」と覚悟しました。


ところが上長に相談すると、意外にも「これは良い勉強料として、次回の施策でどう質を高められるか考えましょう」という言葉が返ってきたのです。私は気持ちを切り替え、媒体社と粘り強く交渉を続けることにしました。最終的に記事広告とは異なる形でプロモーションを実施し、結果的には成功を収めることができたのです。失敗を頭ごなしに責めるのではなく、そこから学ぶことで、より大きな成長へと繋げる企業文化が根付いていることを感じた瞬間でした。

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Wix 東京オフィスで感じる
多様性

— 今村さんと同じく、東京オフィスには多様なバックグラウンドを持つメンバーがいると伺いました

 

東京オフィスには、私が所属するマーケティング部署に加え、営業・エンジニア・デザイナー・カスタマーケアなど、多様な専門性を持つメンバーが所属しています。外資系企業や IT 企業一筋という人はむしろ少数派です。日系大手企業の出身者もいれば、フリーランス経験者もいます。海外で育った方、海外でキャリアをスタートされた方もいます。一人ひとり歩んできたキャリアパスは異なりますが、互いの経験を「面白いね」と認め合い、尊重しあえるメンバーです。定期的にグループランチがあるのですが、いつも様々な話題で盛り上がり、いつまでも会話が終わらないほどです。

— 良い同僚たちと会社生活を過ごされているのですね。

 

はい、同僚には恵まれていると思います。例えば、私がマーケティングに関する相談事を東京オフィスのグループチャットに投稿すると、担当部署ではないメンバーからも、アドバイスや解決策が次々と寄せられます。Wix では、困っている人がいた時に「自分の部署の担当外だから」と見て見ぬふりをされることがありません。ともに困難を乗り越えようというポジティブな雰囲気があります。

— このようなオフィスカルチャーが根付いているのは、なぜだと思いますか。

 

私が感じるのは、「Wix をご利用いただいているお客様に、より良いサービスを届けたい」という想いです。私自身は、キャリアを通じて「お客様への価値提供」を常に考えてきましたが、他のメンバーも「最高のプロダクトを届けたい」「ユーザー様のサイト制作を少しでもサポートしたい」といった似たような想いを持っています。それぞれ仕事内容は異なれど、この目的意識を共有できているから、部署の垣根を越えた団結力が生まれるのかなと思います。

履歴書よりも大切なこと

— 最後に今村さんから、Wix で働くことに興味をお持ちの方へ、メッセージをお願いします。

 

面接には、ぜひありのままの自分で臨んでほしいと思います。私が経験した Wix の採用プロセスは、単なる書類選考や、実績確認だけのものではありませんでした。振り返ってみると、自分自身が大切にしている想いをありのままに伝えられたのが良かったのかなと思います。


Wix は、多様な経験とユニークな個性を最大限に活かしてくれる職場ですし、実際にそのようなメンバーが集まっています。完璧な経歴が書かれた履歴書なんて必要ありません。それよりも、これまで何を大切にしてキャリアを歩んできたのか、自信を持って語ってほしいです。Wix はきっとその可能性を信じ、共に未来を創る仲間として、あなたを温かく迎え入れてくれるはずです。

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