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Interview

日々の業務内容や Wix を知ったきっかけ、職場としての Wix の魅力、

仕事で大切にしていることなどについて、Wix 東京オフィスの社員に聞いてみました。

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パートナーサクセス

マネージャー

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デベロッパー

​ソリューション

エンジニア

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パートナーサクセスマネージャー/チームリード

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会社員とクリエイターを兼業する、
次世代のパラレルキャリアの形

マーケティングディレクター

2021年入社

#Wix 社員インタビュー

副業は YouTuber。Wix のマーケティングディレクター

櫻井泰斗が挑戦する、次世代のパラレルキャリアの形とは

外資系IT企業での長年にわたるキャリアを経て、現在は Wix でマーケティングディレクターとして活躍する櫻井泰斗さん。しかし、そのキャリアパスは決して平坦なものではありませんでした。コロナ禍での失業を経て、YouTuber へ転身。現在は会社員とクリエイターの二刀流に挑戦しています。本インタビューでは、彼の仕事観、現在の Wix での働き方、そして彼が見据えるパラレルキャリア*の未来についてのお話を伺いました。

 

*複数の異なる分野で並行してキャリアを開拓する取り組み

異色のマーケティングキャリア

— 櫻井さんはユニークな職歴をお持ちと伺いました。 Wix の現職に就かれるまで、どのようなキャリアパスを歩んでこられたのでしょうか。

確かに、私の経歴はユニークと言われることがあります。キャリアのスタートは日系の大企業、キヤノン株式会社でした。新卒で配属されたのは、化成品事業本部の販売促進部。プリンタのトナーカートリッジの需給調整を中心とした物流業務に従事していました。毎日がエクセルとの格闘で、数字や関数に慣れ親しんだことを思い出します。

しかしながら実情としては、販売促進部と聞いて想像されるような、マーケティング知識を活用するような場面は皆無だったのです。まず、販売会社から提示された販売計画を元に、自動計算された物流計画が出てきます。次に、実際のトラックや船の稼働状況やスケジュールを踏まえて調整を重ねる。最後に生産計画に不足がないかを確認し、必要であれば工場に追加生産を依頼する。これを毎週続けるような仕事でした。

しかし、マーケティングに対する強い関心と、ルーティーンではなく変化のある環境で仕事をしたいという思いが強くなり、キヤノンの仕事を離れました。マーケティングリサーチ会社のシノベイト(現在のイプソス)でマーケティングコンサルティング業務に取り組み、その後は広告代理店のマッキャンエリクソンでメディアプランニングに携わりました。これらの経験を通じて、マーケティングスキルを磨きつつ、自分のキャリアパスの可能性を模索していました。


— その後は、事業会社でのマーケティングに長く携わることになります。Wix に入社されるまで、そこからどのような経緯があったのでしょうか。

マッキャンエリクソンに勤務していたときに、当時のTwitter(現X)から声がかかりました。「日本における広告営業のためのリサーチ部署をゼロから立ち上げたい」というお話でした。私はメーカー出身であり、エンジニアリングの知識もありません。自分のスキルと経験が全く通用すると思っていなかったIT業界から、このような提案があった時には、正直驚きました。ですが同時に、リサーチと広告、そしてメディアという、これまで積んできた全て経験が活かせる絶好のチャンスでもあると感じました。ちょうど当時の年齢は29歳だったため、自らには20代最後の冒険と言い聞かせ、失敗する覚悟で新しい分野への一歩を踏み出しました。

しかしながら、私にとってIT業界は未知の領域です。未経験の業界でゼロから部署を立ち上げるというのは、相当なエネルギーを要する挑戦でした。入社後に気づいたのですが、わたしはマーケティング関連部署の同僚の中で最もキャリアが幼く、外資系IT企業で15-20年レベルの経験豊富なマーケターたちと仕事をすることになります。自分の力不足を痛感し、悔しさで眠れないこともありました。しかし、努力を続ける中で成功体験も生まれ、ビジネスが成長し、チームメンバーが増えていきます。同僚からの信頼も得られ、自分のスキルが通用する確かな手応えを得られました。

ここで自信を得たことをきっかけに、その後は外資系IT企業で経験を積み重ねます。旅行口コミサイトのトリップアドバイザー、音楽配信の Amazon Music でもマーケティングに従事しました。そして2021年、私は現職の Wix で新しい挑戦を始めることとなります。

Wix東京オフィス採用サイトの社員インタビューに答えるWixマーケティングディレクター櫻井泰斗

コロナ禍で失業、コンテンツクリエイターへ

— Twitter 入社以降は、IT企業のマーケティングという領域で、一貫性のあるキャリアを積んでいる印象です。

 

そうですね、私の履歴書を見るだけだとそのような印象を持たれるかもしれません。しかし、実際にはコロナ禍でのレイオフにより、一時的に仕事を失うという困難に直面しました。当時勤務していたトリップアドバイザーでは、自治体や事業者などにコンサルを提供するような仕事をしていました。2020年の東京オリンピックに向けて日本の観光業に勢いがあったタイミングでもあり、やりがいを感じていました。しかしながらコロナ禍が始まり、全世界的に旅行業は失墜、レイオフの対象になります。社会全体にも暗い空気が流れ、自分の進むべき道を見失っていた時期でした。

 

この機会に自分自身のマーケティングスキルを見直す「棚卸し」の時間を持ちました。これまで自分が携わってきた業務は、消費者インサイト、戦略立案、そしてメディアプランニングといったもので、これらは得意領域と認識しています。一方で、プロモーション企画、クリエイティブディレクション、広告の運用といった領域においては、実践的な経験に乏しいことに気づきました。

 

コロナ禍の初期、多くの企業が採用を凍結している状況で、しばらくは無職だろうと覚悟していました。そうであれば、自分のために使える時間を活用して、このような経験やスキルを補うような経験を、会社員としてでなく、個人として積めないだろうか。わたしは動画編集を一から勉強し、YouTubeのチャンネルを立ち上げ、コンテンツクリエイターとしての活動を始めることを決めました。

 

やってみないとなかなか理解できないことだったのですが、実は YouTuber を事業化することは、ものすごく複雑なマーケティングプロセスの実践になります。例えば案件ベースの動画では、クライアントのニーズを理解し、適切なコンテンツを提案する能力が求められます。これは、広告代理店での仕事に似ています。また、動画に自分が出演するため、タレントとしてのトークスキルも重要になります。さらには、撮影から編集に至るまで、クリエイティブ制作会社の役割も果たさなければなりません。動画を定期的に作り続けるための意志の強さも求められます。簡単ではないことでしたが、この活動に真剣に取り組めば、自分に不足しているスキルのギャップを補えるのではないかとも思いました。


 

— ちなみに YouTubeでは、どのようなコンテンツを制作されているのでしょうか。

 

わたしは個人的に2016年から長野県の軽井沢町に移住しており、ハイブリッドな働き方をしていました。今でこそ珍しくない勤務形態ですが、当時、このような働き方はあまり一般的ではなく、世の中に出ている情報は限られていました。コロナ禍でテレワークが一気に普及しつつある状況でしたので、このようなライフスタイルを動画で情報発信するニーズがあるのではないかと考えていたのが理由の一つです。

 

同時に、地域コミュニティに何かしらの形で貢献したいという気持ちもありました。軽井沢町は観光が経済の大きな柱のため、コロナ禍で経済的に困窮している状況でした。地元の事業者を応援したいという思いから、近所のホテルやレストランに撮影許可をいただき、宿泊レポや食レポといった動画を制作していきました。自分の住んでいる町の魅力を伝えられたらいいなという思いでした。

Wix東京オフィス採用サイトの社員インタビューに答えるWixマーケティングディレクター櫻井泰斗

Wix との出会いから入社まで

— YouTuber としても活躍されていた傍ら、どのように Wix という会社を知ったのでしょうか。

 

実は Wix との初めての接点は、転職活動を始める前にさかのぼります。自分のチャンネルのためのホームページを作ろうと考えたとき、選んだウェブサイト制作ツールが Wix でした。チャンネルが軌道に乗り、事業者から動画制作の依頼を受けることが増えてきたため、過去の事例を紹介するようなポートフォリオサイトを立ち上げていたのです。他にも、Wix イベントを使ってファンの方との食事会を企画するなど、Wix のホームページのさまざまな機能をすでに活用していました。

 

そのような背景があり、Wix でマーケティング責任者、かつ立ち上げメンバーとしてのポジションの募集には魅力を感じました。Wix 入社前にもさまざま IT企業に勤めましたし、転職時にもいろいろな企業の求人を拝見しましたが、そのサービスを実際に利用した経験があることは稀であり、これは幸運な出会いだったと思います。Wix を個人的に利用していたからこそ、自分ごととしてプロダクトの価値を理解していましたし、それを多くの人に伝えたいという動機に繋がりました。

 

応募後の採用プロセスでは、合計で4名の面接官の方々とお話をする機会をいただきました。Wix のプロダクトについての印象、あるいはマーケティング視点でどのような考えを持っているか、さらにチームマネジメントの経験などを聞かれました。私が軽井沢で YouTuber をやっていること、Wix を活用していること。それらについて、自分が思っていることを率直に話すことを心掛けました。終始、素の自分を評価していただいたという感想です。

Wix には、失敗を恐れない文化が根付いている

— ご入社されてから現在まで、2年半ほどチームを牽引してきたことになります。個人として、またチームリードとして、どのような成長を感じていらっしゃいますか。

 

マーケティングディレクターというと聞こえは良いですが、わたしは日本のマーケティング部署の立ち上げメンバーであり、最初の1年間は実質、私一人で部門を運営していました。泥臭い仕事も含め、まずは全ての領域で自分で手を動かすことを心がけていました。

 

マーケティングでは、過去に別の企業で成功した方法論は、別の企業では機能しません。たとえば私の前職は Amazon Music ですが、Wix との共通項はサブスクリプションのビジネスであるということくらいです。プロダクトの性質、ユーザーのニーズ、市場の成熟度、競合の状況といった要素など、ひとつとして再現性はありません。過去の成功体験は通用しない世界で、最適解を探るようなアプローチが必要です。

 

だからこそ、Wix の「やってみなければ分からない」という姿勢があることに助けられたと思っています。この会社は、不確実性が高い状況下でも、前向きにチャレンジし、失敗から学び、次の大きな成功へと進むことを恐れません。むしろ失敗をすることこそ奨励されており、「何もやらないことが一番の敗北」という考えがあるくらいです。この精神は他のIT企業にも同様に見られますが、Wix ではこの哲学が特に顕著だなと感じることがあります。

 

例えば、オフラインで企画していたあるイベント実施時に、コロナ禍で感染者拡大のため、本社からイベントの主要メンバーが来日できなくなってしまったため、急遽オンラインに方向転換することになりました。もともと企画していたのは双方向性のあるワークショップ、オンラインでは再現できない内容です。結局プログラムはゼロから作り直すこととなり、企画から実施までの全過程が、私を含む東京メンバーに全て任されました。

 

後日わかったことなのですが、世界でこのような配信イベントを、ローカルオフィスのメンバーのみで実施することは、本社としても初めての試みだったとのことです。結果的にイベントは成功を収め、本社からは絶大な信頼を得ることができましたが、冷静に振り返えると、あのときは失敗を前提として任せてくれたのかなとも思います。

 

そこから現在までマーケティング部門は拡大し、現在はチームリードとしてのマネジメント業務が中心となりました。各メンバーの得意分野やキャリア目標をきちんと理解しつつ、チーム運営をするよう意識しています。成長機会を与えることはもちろんですが、自らが経験してきたような、失敗を恐れずに新しい挑戦を続けられる、果敢なマインドセットを持つチームにしていきたいと考えています。

Wix東京オフィス採用サイトの社員インタビューに答えるWixマーケティングディレクター櫻井泰斗

Wix 東京オフィスのカルチャー

— 東京オフィス全体の雰囲気についても教えていただけますか。マーケティング部署以外にも多様なメンバーが集まっていると聞いています。

 

個性的で気の置けないメンバーですね。入社後に気づいたことではありますが、Wix 東京オフィスで一緒に働く仲間たちは、みんなどこか自然体で気取らない空気感があるんです。

 

会社員をやっていると、どこか構えてしまうシーンが出てきます。例えば、クライアントとの重要な会議では、私は「会社員 櫻井泰斗」を演じます。ただし、この会社の同僚たちと一緒に働いているときは、わたしはまったくの自然体で、隙を見つけては冗談を言ったりして、むしろムードメーカーの役割を意識しています。時にジョークがすべることもありますが、それも含めて受け入れてもらえる、笑いの絶えない職場になっていると思います。リラックスして仕事ができるのが東京オフィスの最大の魅力だと思うからです。

 

YouTuber として副業を持っていることは、会社によっては浮く可能性があるとされる活動だと思いますが、この職場には社員ひとりひとりの個人的な側面を受け入れてくれる器の大きさがあります。この前の動画観たよ、とか、敢えて内容にツッコミを入れてくる同僚もいたりとか。一見ふざけているようにも聞こえるかもしれませんが、このようなオープンな社風は、わたしが YouTuber と会社員というパラレルキャリアを築く上で、非常に大きな影響があります。


 

— 会社員と YouTuber という点について、東京オフィスのメンバーはどのように思っているのでしょうか。

 

YouTuber としての活動に必要な時間を確保するため、Wix の業務は基本的に夜6時に終えるようにしていますが、これに対する理解にはとても感謝しています。上司を含む同僚たちは、私のスケジュールを尊重し、夜の時間帯の無理なミーティングの設定は避けてくれます。時差があり調整が難しい本社とのミーティングについても、できるだけ早い時間帯に調整するよう、上司からも助言があります。

 

ただし誤解されたくないので補足すると、実際にはまったく残業をしていないわけではなく、自己判断のもとで夜遅くまで働いている日もあります。繁忙期などは Wix の業務に集中するために、副業のペースを調整するなどといった工夫も必要です。副業は会社の承認が必要となりますし、また大前提として、Wix の仕事で良いパフォーマンスを出し続けなければ、上司や同僚からのこのような理解は得られません。パラレルキャリアや副業は聞こえは良いですが、自己管理能力が求められます。

 

わたしがここで言いたいことは、東京オフィスの仲間たちが私のチャレンジを理解し、リスペクトしてくれる関係性が嬉しいということです。また、このような会社の姿勢は、私のような副業を持つ社員のケースだけでなく、ご家庭の状況などでさまざまな事情のある社員の背中を押してくれる、すばらしいものだと思います。

オーナーシップを持つということ

— Wix では、会社のコアバリューとして The Wix Way を掲げています。櫻井さんが共感しているものがあれば教えてください。

 

わたしの好きな The Wix Way を一つ上げるとすると、”You own what you do” でしょうか。この考え方を説明した一文の中に、”Ownership and responsibility are claimed, not given” という一節があります。

 

仕事で期待通りの結果が得られない。不確実で手探りの状況となる。あるいは突然、自分の全く予想できなかったシナリオになる。どれも、多くの人が経験するところではないでしょうか。ここまでのインタビューでは、話がきれいにまとめられているかもしれませんが、正直なお話をするなら、実際は暗中模索な期間のほうが長いくらいでした。特に入社後1年は、まさにそうした課題に直面する毎日。それでも諦めず、自分自身に問いかけながら常に打開策を探っていました。

 

わたしがその過程で得た教訓がひとつあります。それは、ただ考えているだけでは何も始まらないということです。調べ上げること、戦略を練ることは大切ですが、それだけで満足せず、実際に行動に移してみることによってこそ、より深い学びが得られます。Wix は「失敗を恐れない」文化を持っていることをお話しました。これは、日々の挑戦において、受け身にならずに自らがオーナーシップを持って取り組むことが重要だということを示唆していますし、この The Wix Way に通じるところです。

 

そしてこの考えは、Wix の仕事だけでなく、パラレルキャリアへの挑戦にも共通することかもしれません。私はこれからも、積極的な姿勢で、Wix と YouTube 活動の両立を続けていくつもりです。自分の人生のオーナーシップは、誰でもない自分が持っているわけですから。

このページは  Wix.com で作成されました。

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