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海外未経験のエンジニアが
実現した、外資IT企業への転職。
福田京平が向き合う
Wix でのユニークな挑戦とは

Wix でソリューションエンジニア / ディベロッパーアドボケイトとして活躍する福田京平さん。日系企業のキャリアが長く、英語でのビジネス経験はおろか、海外経験も全く無い中で、外資系IT企業である Wix に転職。日々挑戦があると語りながらも充実した会社生活を送っています。このインタビューでは、福田さんの今までのキャリア、Wix における現在の働き方、そしてこれからの夢についてお聞きしました。

Wix 社員インタビュー

2024年1月30日

カメラ目線でコップを持ちながらパソコンに手を置く福田さん

海外経験ゼロから、
外資系企業へ

— まずは福田さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

 

外資系のソリューションエンジニアというと、敷居が高いと思われる方もいるかもしれませんが、わたしは商学部出身。大学でコンピュータサイエンスやプログラミング言語を学んだわけではありません。独学で HTML や WordPress を触ったことがあるくらいで、基礎的なプログラミングやウェブサイトの知識があった程度でした。

 

それでもエンジニアになりたいという目標があったため、大学卒業後は新卒にて、パーソルグループに就職。システム開発事業に従事しました。Java に初めて触れたこの経験が、エンジニアとして踏み出した第一歩となりました。その後、ギグワーク斡旋事業を手掛けるベンチャー企業のシェアフルに移り、iOSや Android のアプリ開発に携わりました。さらには、ヌーラボにおいてバックログ製品のフロントエンド開発に注力、エンジニアとしての技術力を高めてきました。

 

ただし、海外経験については殆どありませんでした。Wix に入社するまでゼロと言っても過言ではありません。プライベートでハワイに5日間の旅行をしたことがあるくらいで、海外生活はおろか、日本国外への渡航経験もそれ一度きりです。さらに、ハワイ滞在の際には、日本語で買い物もできるし、日本円で決済をできる店などもありましたので、英語は全く使いませんでした。外資系企業でエンジニアとして働いている未来の自分など、当時は全く想像ができませんでした。

コロナ禍での自己啓発が
転職のきっかけに

コーディング作業を2つのモニターを使いながらする福田さん

—  ここまでのキャリアのお話を伺うと、日常的に英語でのやりとりが求められるような、外資系IT企業への転職は異例と言う印象です。いったい何がきっかけとなり、福田さんは新しい可能性を考え始めたのでしょうか。

 

日系企業での業務はどれも激務でして、日々の業務をこなしていくことが精一杯でした。ただし、2020年に転機が訪れました。コロナ禍が始まり、家にいる時間が長くなり、自分で自由に使える時間が生まれたのです。もともとオープンソースでの開発を会社員生活と並行して行っており、ぼんやりとながらも「いつか世界に通用するソフトウェアを開発したい」という夢を持っていました。このチャンスを活かすべく、英会話のオンライン学習を始め、自己研鑽に励みました。外資系企業への転職を、自分のキャリアの中での可能性として、真剣に考えられるようになったのです。

 

ただし、外資系企業の採用プロセスを調べていくうちに、「コーディングテスト」というものが課せられることがわかってきました。現在は日系企業でも課題を与えられることは珍しくなくなりましたが、当時は外資系ならではの難関とされていました。ほとんど独学と業務の中でプログラミングを学んだ自分にとっては身についていなかったスキルが求められるテストです。私は専門的な知識を学ぶために、アルゴリズムやデータ構造に関する問題を解いていくサイトである LeetCode を利用し、少しずつではありますが、毎日練習を積んでいきました。テスト対策として始めたことではありますが、自分が既に知っている知識であっても新しい気づきが得られたり、何よりも英語で要件を理解し、プログラミングをするということに慣れるための一助となったことは間違いありません。

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Wix との出会いから入社まで

— 転職活動を進めていく中で、Wix という会社はどのように知りましたか。

 

わたしが初めて Wix に出会ったのは、シェアフルにおいて React Nativeという、Facebookによって開発されたオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークを使って、iOS と Android アプリの開発していた際に Wix の OSS に触れたことがきっかけでした。それから数年後、求人情報を調べている中、Wix で JavaScript エンジニアのポジションの募集を見つけました。世界的な企業で働けること、自分自身の興味やこれまでのスキルを活かせること。直感的に大きな魅力を感じて応募を決めました。

 

Wix の採用プロセスでは、テクニカルインタビューとコーディングインタビューがありました。1.5 時間の中で、技術に対する知識、そしてプログラミングスキルをチェックするものでした。Wix は候補者の選考に一切妥協していない印象があり、採用プロセスは決して短くありませんでした。しかし他の企業と違ったところは、終始アットホームな雰囲気を感じたことです。

 

例えばコーディングインタビューでは問題に対して、どのようなアプローチで取り組もうとしているか、詰まってしまった時は何がうまくいかないか、それらを質問されることがありました。これらを言語化していくのは、私にとって挑戦ではありましたが、そのコミュニケーションの中でも、私に気づきを与えるようなやり取りがあました。面接官と候補者という上下関係を感じることがなく、どこかフラットな空気感があったことを強く覚えています。それは実際に入社してからも一貫して感じる、Wix らしさだと感じています。

 

実は転職活動中に、内定を得ていた国内の有名企業が複数あったのですが、世界で通用するプログラマーになるという夢を叶えたかったこと、また採用プロセスで直感的に感じたこの雰囲気の良さが決め手となり、Wix からの入社オファーを選ぶことを決断しました。

入社後に感じるWix での
成長機会

— Wix という会社に入社して、どのような印象を覚えましたか。

 

入社後、テルアビブの本社に3週間の滞在をすることとなり、そこでは新入社員研修に加えて、現地のエンジニアと深い関係を築く時間をいただきました。海外渡航経験がほぼゼロの自分にとって、Wix オフィスのカジュアルな雰囲気や多様な文化に触れる中で、ものすごく刺激的な期間となり、多くの発見がありました。映画で観たような、いわゆる外資系IT企業のオフィス。クリエイティブで先進的な働き方が、手の触れられるところにあり、自分がその中にいる。もちろん、Wix のオフィスの様子は入社前にも写真などを眺める事はあったのですが、実際に現地を訪れてみると「世界には、このような会社が本当に存在するんだ」といった感動がありました。

 

たとえば、個人のデスクにペットのワンちゃんがいたり、従業員がときには子どもたちを連れてくるなど、日本の企業では考えられないような自由な環境に驚きました。社内のいたるところにカジュアルに座れるようなソファがあったり、時には同僚と散歩をしながらミーティングをしたことも覚えています。遊ぶような感覚で仕事に取り組む中からアイデアが生まれることを学びましたし、このストレスフリーな環境がエンジニアとしての自由な発想やアウトプットに対して、何かしらの良い影響があるのではないかと感じることができました。

 

東京に戻り、実務が本格的に始まってからも、日々刺激のある環境で働いていることを実感しています。本社だけではなく、ブラジルやウクライナなど、世界中の Wix のエンジニアと協働しており、日々学ぶことが多く、自分の仕事の進め方にも良い影響があることを実感しています。例えばコミュニケーションをする上では、複雑なことを一気に説明するのではなく、シンプルかつ直接的な伝え方をするように心がけるようになりました。英語に対する苦手意識は完全になくなったわけではありませんが、口頭で伝えるのではなく、実例や図を使う、あらかじめ文章化するといった工夫をすれば、通じあえることが多いという手応えを得ました。

 

異文化の同僚とのコミュニケーションを通じて、日々成長を感じていますし、この経験を通じて、「世界で使われるソフトウェアを開発する」と言う夢に自分が近づいている実感があります。

パソコンを膝に乗せながら窓際でドヤ顔の福田さん
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Wix 東京オフィスの
カルチャー

— 福田さんが在籍している東京オフィスの雰囲気はいかがですか。率直な印象を教えてください。

 

東京オフィスのカルチャーを一言であらわすと、「自律できる人が集まったチーム」といったところでしょうか。Wix は全社では 5000人ほどの大きな企業ではありますが、東京のメンバーは少数精鋭といったチーム構成。エンジニア以外にもセールス、マーケティングなど、多様なスキルセットを持ったタレントが揃っています。

 

東京オフィスの魅力は、グローバルな大企業のいち組織ではあるものの、良いベンチャー気質を持っていることです。全員の顔と名前が一致していて、各メンバーがどのような責任を負い、何に挑戦しているのか、何に熱量を持って働いているのかがリアルにわかる。スキルセットがかぶるメンバーが少ないこともあり、個々の持つユニーク能力が尊重され、チームとしての協力体制が築かれています。

 

同僚とは仕事だけではなく、プライベートな話でも盛り上がることがあります。例えば私はガジェットが大好きなのですが、東京オフィスにはプロ並みにカメラに詳しい同僚がいて、高性能の一眼レフを貸してもらったこともありました。大企業になると、職場ではどうしても仕事の話題のみに留まってしてしまいがちなのですが、仕事以外でもフラットに人と人としての付き合いができる。そんな温かみと心地よさがあるのが東京オフィスの特徴です。

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Wix での
ワークライフバランス

— 世界のエンジニアと、東京のローカルチームと、活発に協業している印象です。福田さんは、現在の Wix での働き方については、どのように感じていらっしゃいますか。

 

ワークライフバランスについては、入社してものすごく驚いたことのひとつです。それは、Wix では残業がほとんどない環境で開発ができるということです。残業、あるいは開発リソースそのものに対する考え方が、一般的な日系企業と大きく異なります。

 

例えば、クライアントワークで厳しい納期を求められることがあります。日本の企業の平均的な考え方としては、残業などでリソースを補填して解決するアプローチを取ります。一方で、Wix では、クライアントの課題に応えられるのであれば、リクエストされた仕様をそのまま実装するのではなく、クリエイティブに解決策を探っていこうという姿勢があります。限られた工数でこの課題を解決するためには、どう設計すればいいのかという考え方から始めるのです。

 

クライアントのリクエストをその通りに請ければ無理な工数になるが、同じ目的を達成できるのであれば、仕様を見直すという選択もありなのではないか。これまでの私では諦めてしまうような命題でも、Wix ではそのリクエストを楽観的にとらえて、豊かな発想力を持ち、果敢に挑戦していく。自分で限界を決めずに、エンジニアがクリエイティビティを発揮することが重要です。このように、Wix では大きなビジョンを描く姿勢があり、そこからエンジニアとしての大きな学びを得ています。

 

ワークライフバランスでひとつ解決できない課題があるとすると、海外とのやり取りをする性質上、時差への対応は挙げられます。例えば、ブラジルの同僚とミーティングをする必要があるときは、夜にミーティングが発生し、これはどうしても不可避です。ただし前後の日にフレキシブルに日本の勤務時間を調整することが奨励されており、朝の始業時間を遅らせるなど、労務時間が過剰にならないように気をつけています。労働環境については、社会人になってから最も充実していると感じていますし、ワークライフバランスについて不満を覚えることはありません。

会議室で同僚と談笑する福田さん
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​プロフェッショナルである
ということ

— Wix では、会社のコアバリューとして The Wix Way を掲げています。福田さんの仕事観を踏まえた上で、共感しているものがあれば教えてください。

 

わたしの好きな The Wix Way のひとつに、”Be a pro” というものがあります。会社から、あるいは同僚からの、プロフェッショナリズムに対する期待が大きいということであり、アウトプットには高いクオリティを求められますが、裏を返すと世界の優秀なエンジニアに囲まれて仕事ができる環境です。

 

自分にとってプロフェッショナルとは、最後までやり切る能力があること。私自身も、周りの人からもプロと認められるために、日々努力を重ねています。Wix で働くこの経験は、間違いなく自分の成長に繋がっています。

 

「世界で使われるソフトウェアを開発する」。今まで漠然としていた私の夢は、より現実的になった気がしますし、これからも Wix で働き続けることによって、確実に一歩一歩そこに近づいていけると感じています。

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